大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

デジタルミュージアム

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これがもっと広まると多角的な仏像研究が一層、すすむことだろう。面白い。

【以下は引用】

指先の操作で仏像が360度回転、8mの絵巻物もスクロールで全容が閲覧可能

 龍谷大学「人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター(センター長:鍋島直樹)」は、仏教死生観に関連する仏像彫刻・書物・絵巻等の貴重な研究史料を高密度撮影でデジタル化し、32インチの大型マルチタッチモニターによる指先の操作だけで、史料の細部まで美しい画像が閲覧できるシステムを凸版印刷株式会社の協力により独自に開発した。この研究閲覧システムにより、普段、書物の開いた頁や断片しか見ることができない巻物を、現物を傷めることなく、自由に見て、読むことができるようになる。また、史料のデジタル化により、研究での新たな発見も期待される。

 操作は選択画面で「仏教死生観」、「仏教宇宙観」、「浄土教死生観」のコーナーを選択し、サムネイル画像を指先で左右に動かし、見たい史料を選択する。史料は解説画面と画像画面で構成され、解説画面では文章を指でスクロールすると研究論文の全文を読むことができる。また、文字の拡大や二か国語(日本語、英語)表記など高齢者や外国人にも対応している。
 画像画面では、書物を指先で本をめくるようにしてページを進めたり、戻したりや、2本の指先もしくは両手の指先を開くことで拡大、または縮小表示をすることができる。巻物なども画像をスクロールすることで、全容を閲覧することができる。また、仏像などの立体物は画面に指先をタッチして左右にドラッグすることで、360度回転して閲覧ができる。

 現在、このようなデジタルアーカイブによる閲覧システムは、デジタル画像が複数閲覧できるもの、特定の作品をスクロールできるもの、360度回転できるものが一部博物館等にある。しかし、今回のように、多数の作品や史料の高解像度デジタル画像を拡大したり、スクロール、回転等の機能を活かして、あたかもひとつの”デジタルミュージアム”のように1台のシステムに収めたものは日本で初めてである。

 同センターでは、「死生観と超越 ─仏教と諸科学の学際的研究」プロジェクトの一環である文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成22年から24年度)として、今回のシステムを開発してきた。今後はコンテンツの充実をさらに進め、貴重な研究史料として一般公開するとともに、研究成果の新しい発表ツールとして活用する予定である。さらに他の機器(タブレット型端末や高機能携帯端末等)への対応も検討している。

 なお、本システムは5月末より、同センター「パドマ展示室」で一般公開する。

■「仏教死生観デジタルアーカイブ 研究閲覧システム─生きる意味の省察」 概要
【製作・協力】
制作
 ・龍谷大学人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター
製作担当
 ・凸版印刷株式会社
 ・凸版印刷株式会社トッパンアイデアセンター
 ・株式会社トータルメディア開発研究所
研究協力
 ・歐亜美術
 ・浄土宗西山禅林寺派永観堂
 ・浄土真宗本願寺派善興寺
 ・中村久子女史顕彰会
 ・妙好人「石見の才市」顕彰会

【仕様】
・高密度32インチ大型マルチタッチモニター(1366×768ピクセル)
・全画面と二画面表示(分類画面、インデックス画面、解説画面、拡大画面)
・ナビゲーションアイコン(写真、拡大・縮小、動画、回転、スクロール、ページめくり、吹き出し等)

【内容】
・「仏教死生観」、「仏教宇宙観」、「浄土教死生観」の3コーナー
  仏教死生観に関連する仏像彫刻・貴重書・絵巻等の貴重史料を収録
・『往生要集』『解体新書』などの書物、『一休骸骨』『報恩列聖図画』などの巻物
・ガンダーラ仏陀立像、阿修羅像ミニチュア
・『須彌山儀』などの動画

【作品点数】
・デジタルアーカイブ作品 95点

【主な作品】
・『仏陀立像(仏教死生観)』(☆回転)
  片岩 ガンダーラ地方出土 2~3世紀頃 高95cm 日本 個人蔵 
・『一休骸骨(仏教死生観)』(☆巻物スクロール)
  仙童書写筆 1巻紙本 墨書 墨画 著色  原文 一休宗純作 室町時代、康正3年(1457)
  巻物 江戸時代後期 弘化4年(1847)刊 龍谷大学大宮図書館蔵
・『須弥山儀(仏教宇宙観)』 (☆回転 ☆須弥山儀作動アニメーション)
  田中久重製作 1847(弘化4)年着工 1850(嘉永3)年完成 龍谷大学大宮図書館蔵
・『天球図(仏教宇宙観)』(☆拡大)
  司馬江漢 1796(寛政8)年 龍谷大学大宮図書館蔵
・『阿修羅像ミニチュア(仏教宇宙観)』(☆回転) 
  「仏像ワールド」茨木彰 製作 個人蔵 日本
・『阿弥陀如来二十五(にじゅうご)菩薩(ぼさつ)来迎図(らいこうず) (浄土教死生観)』(☆拡大☆吹き出し)
  義賢 江戸時代 龍谷大学大宮図書館蔵
・『二河白道図(『報恩列聖図画』より)(浄土教死生観)』(☆巻物スクロール)
  巻子本1巻 享保16(1721)年 龍谷大学大宮図書館蔵
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2713

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バーミヤン仏像、再建可能か!?

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高さ38m 東の女像 http://www.abaxjp.com/bamiyan.html

 これは前向きなニュース。ドイツ的な徹底主義ならやるかも知れないと期待。

【以下は引用】

破壊のバーミヤン仏像、1体は再建可能…独大学

【ベルリン=三好範英】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンに破壊された仏教の世界遺産「バーミヤン遺跡」の2体の仏像のうち、1体が再建可能であるとドイツ・ミュンヘン工科大学の調査チームが発表した。

 2月25日の同大の発表によると、再建可能とされたのは、高さ38メートルあった小さい方の仏像。高さ55メートルの大きい方の仏像とともに2001年3月にタリバンに爆破された。

 破壊された仏像の破片は数百個残った。同大の調査チームは07年から国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の委託を受け、破片の保存管理や調査を進めてきた。

 その結果、小さい仏像は破壊された破片を組み合わせることで再建することが可能と判断された。大きい仏像は、破片の位置の特定が難しいことなどから再建は困難という。

(2011年3月2日10時14分 読売新聞)

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