大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

大阪市美術館 北魏 石造仏教彫刻の展開

北魏1
石造 如来坐像 北魏・天安元年(466) 本館蔵(山口コレクション)

大阪市美術館 北魏 石造仏教彫刻の展開
会期9月7日(土)~10月20日(日)


 この秋、もっとも注目される美術展のひとつ。この美術館の集積も凄い。本ブログでも作品紹介しているので関心のある方はどうぞ。

【以下は引用】
インドで生まれた仏教は、中国へ後漢時代(紀元後1世紀頃)に伝えられ、南北朝時代(5-6世紀)になると国家事業としての寺院の建立と巨大な石窟の造営が行われました。
そして、仏教が広く中国全土に浸透する中で、地域ごとに特色のある仏像が生み出されるようになります。
こうした長い中国仏教史において、最も優れた石造仏教彫刻が生み出されたのが、南北朝時代の北魏(ほくぎ/386-534)王朝でした。
本展では国内に収蔵される主要な優品と、山口コレクションをはじめとする館蔵・寄託作品を加えた約60件により、北魏石造仏教彫刻の全体像について「仏像の地域性」をキーワードに浮き彫りにしたいと考えています。

日本において、中国の仏教彫刻はまだまだ人々の目に触れられていないのが現状といえます。
しかしその一点一点を観察すると、今日では不可能なほど精巧な彫刻技術を示す作品や、素朴な温かみを感じさせる作品、さらには日本の仏像と密接な関係をもつ作品など、見飽きることがありません。
なお9月中旬に、中国から仏教美術研究者をお招きする特別講演会を予定しています。
詳細につきましては当館ホームページにて発表いたします。
本展は、1500年前の北魏に焦点を絞ったきわめて稀な展覧会です。この機会をぜひお見逃しなく。

北魏2
石造 菩薩交脚龕 [部分] 北魏 5世紀後半 本館蔵 山口コレクション

北魏3
石造 如来三尊像 北魏 景明元年銘(500) 本館蔵 山口コレクション

北魏4
石造 如来三尊像 [背面] 北魏 6世紀前半 本館蔵 山口コレクション

(参考)
http://yamatokoji.blog116.fc2.com/blog-entry-308.html

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

東博 仏像大好きコース

 先日、東洋館をじっくりと観てきた。実にゆきとどいた展示であり見やすく開放的。各国からの観光客も多かった。仏像彫刻の歴史を知るうえで貴重な学びの空間である。以下は引用。

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如来頭部 アフガニスタン・ハッダ 3~5世紀

◆インド・ガンダーラの彫刻
東洋館 3室 2013年4月9日(火) ~ 2013年10月6日(日)

【仏像の誕生】
1世紀ごろ初めて仏像が造られたのはパキスタンのガンダーラとインドのマトゥラーです。ギリシャ彫刻を思わせるガンダーラ仏をはじめ、顔立ちも姿も日本の仏像とは大きく異なる初期の仏像をご覧ください。
この部屋では仏像の初期の作例、クシャーン朝・2世紀以降のガンダーラの作品をはじめ、古代インドの仏教美術を中心に展示する。展示作品リスト 35件

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壁画仏説法図部分 中国・ベゼクリク石窟 大谷探検隊将来品 高昌ウイグル期・10~11世紀

◆西域の美術
東洋館 3室 2013年4月23日(火) ~ 2013年6月23日(日)

【シルクロードの仏像】
インドから西域を通って中国へと伝わった仏像。ここでは、インド風でありながら彫りの浅い顔立ちの菩薩頭部や、三国伝来の仏像として有名な京都・清凉寺釈迦如来立像に似た小像などを展示しています。シルクロードのオアシス都市トゥムシュク、ホータンやクチャ(キジル)につくられた石窟寺院の出土品をご覧ください。
大谷探検隊の将来品を中心にホータン、クムトラ石窟等の出土品、石窟の壁画を紹介します。トゥルファンの寺院に用いられた蓮華紋の瓦塼類とベゼクリク石窟・キジル石窟の仏説法図と敦煌壁画の模本を展示します。展示作品リスト 30件

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重要文化財 菩薩立像 中国山西省長子県付近 北斉時代・天保3年(552) 根津嘉一郎氏寄贈

◆中国の仏像
東洋館 1室 2013年4月2日(火) ~ 2014年4月6日(日)

【中国の仏像】
インドから西域を通って中国に仏教が伝わったのは漢時代(1世紀)のこと。仏教が定着し、国家的な造営が行なわれたのは南北朝時代、5世紀以降になります。その後、唐時代(7~10世紀)まで中国では魅力のある仏像作品が生み続けられました。ここでは中国彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代の仏像(石造彫刻、金銅仏など)を中心に展示しています。展示作品リスト 32件

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菩薩半跏思惟像 1躯 銅造鍍金 総高16.3 三国時代 7世紀 TC669 小倉コレクション保存会寄贈

◆朝鮮の仏教美術
東洋館 10室 2013年1月2日(水) ~ 2013年6月23日(日)

【朝鮮の仏像】
 朝鮮半島に仏教が伝わったのは、高句麗、百済、新羅が鼎立した三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、三国時代から統一新羅(6~10世紀)、高麗時代(10~14世紀)までの金銅仏をご覧ください。主に三国時代から統一新羅、高麗時代の金銅仏、瓦磚、仏具を展示します。展示作品リスト 40件

◆クメールの彫刻
東洋館 11室 2013年1月2日(水) ~ 2013年6月30日(日)

 9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代、現在のカンボジアにはクメール美術独特の様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期になります。ここでは11~13世紀にアンコールの寺院を飾った彫像をご覧ください。この部屋では11~13世紀にアンコールの寺院を飾った彫像、浮彫の建築装飾を展示します。展示作品リスト 18件

◆東南アジアの金銅像
東洋館 12室 2013年1月2日(水) ~ 2013年6月30日(日)

 インドシナ半島やインドネシアではインドの影響を受けて彫像が制作されましたが、その後は独特の様式を発展させました。インドネシア、カンボジア、タイ、ミャンマーの仏教とヒンドゥー教の銅造鍍金の像を展示します。展示作品リスト 21件。ここでアジアの仏像めぐりは終わりです。次は法隆寺宝物館に向かいましょう。
http://www.tnm.jp/modules/r_guide/index.php?controller=ex_guide&ctg=1&id=7

(オマケ:いろいろな顔があって見飽きません!)

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如来坐像 1躯 片岩 パキスタン・ガンダーラ 高77.3 クシャーン朝 2-3世紀 TC80

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菩薩頭部 1個 赤色斑文砂岩 インド・マトゥラー 高29.1 クシャーン朝 3世紀 TC447

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仏頭 1個 銅造鍍金 ホータン出土 高17.0 3-4世紀 TC456

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菩薩頭部 1個 テラコッタ トックズ・サライ(トゥムシュク)小寺院址Ⅰ出土 高19.0 4-5世紀 TC435 ギメ国立東洋美術館交換品

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菩薩頭部 1個 塑造彩色 クムトラ石窟出土 高22.9 7-8世紀 TC470

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浮彫「仏鉢供養」・「交脚菩薩像」1面 片岩 アフガニスタン 高51.0 幅136 3-4世紀 TC728 矢野鶴子氏寄贈

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東京北区 鳳生寺 如意輪観音

如意輪観音(奈良博)
http://www.narahaku.go.jp/collection/1070-1.html

 上記は、奈良博の有名な如意輪観音像(鎌倉時代 建治元(1275)年 像高32.7㎝)である。さて、今日、東京北区鳳生寺を親戚の法事で訪れた。そこで享保12年(1716=吉宗の時代)造立の鉄製の如意輪観音像を拝顔した。

http://www.ukima.info/meisho/kaiwai/houshouji/hondou.htm

 わずかな時間の拝顔であり、ゆるりと見る余裕はなかったが、端正なお顔立ちがなかなかに素晴らしかった。いささか曖昧な記憶をたよりにイメージがあう仏さまは何かと探してみて、上記が比較的似ていると感じた次第である。

 ご住職は大学で地層学を専攻されたとのことで、釈迦三尊の脇侍の「もんじゅ」「ふげん」と原子力発電所の関係について講話をしておられたが、ここのご本尊は釈迦三尊像。だが、如意輪観音さまが特に印象に残った。メガネもいつも頼りの一眼鏡も今日はもっていなかったので、鉄仏とは正直、気がつかなかったが造形美しく一見の価値あるものと見た。


 なお、私がもっとも気にいっている如意輪像は飛鳥橘寺におあす仏さまである。以下も参照

http://www.youtube.com/watch?v=MC6pikAcOvs

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