大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

奈良博 ピンチ!

奈良博物館薬師如来坐像(国宝)

公共施設の老朽化が各地で問題になっている。それは身近な奈良博にも及んでいる。以下は引用。

【以下は引用】
〝雨漏り〟で濡れた「国宝仏像」、奈良国立博物館の〝衝撃〟と〝危機管理〟
2013.8.17 18:00

 奈良市内で8月の観測史上最高を記録した局地的豪雨の影響で、奈良国立博物館の旧本館「なら仏像館」が雨漏りし、国宝の薬師如来座像(平安時代)など同館所蔵の仏像がぬれる被害に見舞われた。雨漏りの詳しい原因は調査中だが、建物や展示ケースの老朽化のほか、雨どいを建物の内側に設けるという明治期の設計の構造的な問題も指摘されている。近年は地震や台風などの天災から歴史的文化財を守る機運が高まっている。そんな中で今回の雨漏りは「想定外」とする意見もあるが、文化財の宝庫である古都・奈良の「危機管理」のあり方が改めて問われているといえそうだ。

<雨どいが容量オーバー>

 「短期的な集中豪雨で、雨水を排出する雨どいの水位ラインが限界を超え、建物の脆弱(ぜいじやく)な部分から雨水が中に浸入したのではないか」

 奈良国立博物館の建物管理責任者は、国宝の仏像がぬれるなど甚大な被害をもたらした雨漏りの原因についてこう語った。

 なら仏像館は明治27(1894)年に完成したれんが造りの建物。国の重要文化財に指定されている。雨漏りがあった場所は建物の四隅のうちの3部屋で、他の部屋は問題がなかった。

 豪雨があったのは8月5日午後。奈良地方気象台によると、奈良市内は短時間で激しい豪雨に見舞われ、1時間の降水量が58ミリと、8月の観測史上最高を記録した。

 博物館によると、午後2時半ごろ、旧本館の銅板ぶきの屋根の隙間から雨水が入り込み、一部がガラス製の展示ケース内に侵入したとみられる。

この影響で、京都市の若王子社の本地仏と伝えられる国宝の薬師如来座像(像高約49センチ)のほか、五大明王像(平安時代)など仏像計6体と、重文の旧日本館模型(明治時代、高さ約80センチ)がぬれた。

 この日は休館日で、同3時ごろ、定期巡回していた守衛が雨漏りに気付き、被害が発覚した。天井にはいくつものシミが生じ、壁の一部には水が流れ落ちた跡が白く浮かび上がっていた。

<19世紀の建物>

 旧本館は、赤坂離宮などを手がけた建築家、片山東熊(とうくま)が明治27(1894)年に設計。奈良県内で最初の本格的洋風建築として知られる。

 片山による建築物に共通するのは、雨どいを建物の内側に設けていること。雨どいを隠すことで外観の見栄えを優先したのだが、一方で大量の雨が降った場合に漏水する可能性も以前から危惧されていた。

 これまでも旧本館では数回にわたり、建物の四隅で雨漏りが発生しており、博物館は文化庁に対し、改修の予算要求をしている最中だった。湯山賢一館長は「近年の異常気象で、今後も想定を超える大量の雨が降るかもしれない。文化庁と早急に対応を協議したい」と話す。

<天災から守れ>

 詳細な被害状況は調査中だが、ぬれた仏像などの展示物は、跡が残らないようにアルコールで拭き取る応急処置を施した。また再発防止のため、天井の脆弱な部分をコーキングする(隙間に充てん剤を詰める)修理を行うほか、水が漏れた展示ケースも老朽化が著しいため、新品に切り替える予定だ。

 平成23年の東日本大震災を機に、地震や豪雨などの天災から歴史的な建造物や美術品など貴重な文化遺産を守る機運が盛り上がっている。大震災の津波で水損した古文書などを保存処理する文化庁の「文化財レスキュー事業」には、奈良文化財研究所(奈良市)も協力。今年3月には被害品全ての乾燥処理を終え、約半数を被災地の宮城県に送り返した。

 奈文研は震災直後、奈良国立博物館などと協力し、早い段階で同事業の支援組織を結成。文化財用としては世界最大級の真空凍結乾燥機を活用して乾燥処理を進めてきた。

 被災地から寄せられた水損資料は5トン以上に上ったが、真空凍結乾燥機で水分を除いて泥や塩を落とし、丁寧に紙のしわものばしたという。

 奈良県内には、世界文化遺産3件をはじめ、国宝の仏像が70件、国宝建造物が64件71棟あり、いずれも全国最多の規模だ。

 湯山館長は「守るべき文化のある都市ほど市民の防災意識が強く、安全性も高い。今回の雨漏りは老朽化や特別な建築構造などから想定外ともいえるが、文化財を多数保有する責任者として、防災の視点をもっと強化していきたい」と話す。

 近年、各地でゲリラ豪雨が起き、大きな被害をもたらしていることを考えるなら、文化財保護には地震や台風、火災などに加え、局地的な大雨を想定した対策も求められそうだ。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130817/wlf13081718000014-n1.htm

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興福寺仏頭 東京へ

興福寺仏頭

 東京上野の森、この秋の話題は、興福寺仏頭ほかの仏さまの展示会でしょう。興福寺仏頭については、本ブログで以前書いたのでご覧ください。

http://yamatokoji.blog116.fc2.com/blog-entry-170.html

【以下は引用】
●「国宝 興福寺仏頭展」概要
名称:興福寺創建1300年記念「国宝 興福寺仏頭展」
会期:2013年9月3日(火) - 11月24日(日)
会場:東京藝術大学大学美術館
主催:東京藝術大学、法相宗大本山興福寺、日本経済新聞社

興福寺創建1300年記念「国宝 興福寺仏頭展」開催を記念して DVD-Video「もうひとつの興福寺 仏像の美と歴史を訪ねて」 9月3日から販売開始  株式会社日経映像
2013.09.04 10:30

株式会社日経映像(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:秋山 光人)は、興福寺創建1300年を記念して開催される「国宝 興福寺仏頭展」に合わせ、DVD-Video「もうひとつの興福寺 仏像の美と歴史を訪ねて」を完成、販売を開始します。

「国宝 興福寺仏頭展」は現存する東金堂をテーマとし、興福寺の代表的な名宝である国宝「銅造仏頭」(白鳳時代)をはじめ、東金堂ゆかりの名品が展示されます。
このDVD「もうひとつの興福寺」では、変わらぬ人気を集める阿修羅像だけではない、「もうひとつの興福寺」の姿を、東金堂・北円堂、そして国宝館に訪ね、新たな興福寺の魅力を探っていきます。

数奇な運命に翻弄されるも、なお慈しみのほほえみをたたえる白鳳の貴公子、国宝「銅造仏頭」。かつて東金堂で仏頭を守護した、木造、板彫ふたつの十二神将像の多彩な表現。
そして、奈良を舞台に新しい仏像の境地を切り開いた慶派の系譜。歴史的仏師となった運慶の指揮で造像された、北円堂の本尊・弥勒如来坐像、無著・世親菩薩立像。その至高の写実性を余すことなくご覧いただけます。(以下略)

http://www.atpress.ne.jp/view/38454

興福寺仏頭2
【“興福寺仏頭 東京へ”の続きを読む】

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海住山寺

海住山寺

畏友O氏から以下のメールをもらいました。以下、勝手ながら転載します。
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京都も涼しくなってきました。
夏の夜、祇園で楽しくお話できたことを思い出しています。

先週末、奈良博の「みほとけのかたち」という特別展に行ってきました。
雨で人の少ない奈良をゆっくり楽しみました。

驚いたのは、海住山寺の精緻な小像でした。十一面観音も素晴らしく美しいものです。
全く思いがけなかったのは、東大寺の復興の際に慶派によって作られたという四天王、その模刻です。

完璧な造形です。家から近くの蟹満寺と同じ南山城にこれほどの美があったとは思いもしませんでした。
模刻とはいえ、これほどの技量を持つのは、運慶と同等のレベルと思います。

美しいものに出会えてとても嬉しくてメールしました。

秋になったら、奈良で遊びましょうね。
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(織工)ありがとうございました。
    とても羨ましい、行きたいです、奈良へ

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