大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

仏像を飾る?

イSム

<飾れる仏像> イSム(いすむ)
https://www.facebook.com/isumu.jp

 こうしたところにも仏像ブームがおよんでいるということなのでしょう。画像で見る限り、よくできたもの仏さまも多く、驚かされます。

【以下は引用】
MORITA 都内に直営店、仏像の魅力発信

■レプリカ販売好調

 仏像の企画・制作・販売を手がけるMORITA(埼玉県東松山市)は、初の直営店を東京・青山にオープンした。若者や外国人が多く集まるエリアに出店し、仏像を美術品のようなインテリアとして楽しんでもらうための情報発信の拠点とする。

 直営店「イSム(いすむ)表参道店」は閑静な住宅街のビルの地下1階と1階にある。約83平方メートルの店内には、「イSム」ブランドの仏像(レプリカ)や、仏師が制作した高級木彫仏像約90点を展示している。

 伝統的な和の感覚を取り入れた店内は落ち着いた雰囲気を醸し出している。照明を少し暗めにして仏像にスポットを当て、陰影を強調することで、お堂の中で見るような演出を施した。

 阿修羅像や弥勒菩薩像など、京都や奈良の国宝級の仏像のレプリカを、大人の鑑賞に堪えうるインテリアとして、2007年から販売している。

 09年に各地で阿修羅展が開催されると阿修羅ブームになり、それまで累計で30体しか売れなかった阿修羅像が、09年だけで1700体売れるようになった。

 その後、仏像ブームは本格化し、レプリカ全体では10年度から3年連続で前年比50%増と売り上げを伸ばしている。

 11年にはレプリカを「イSム」としてブランド化した。「仏」の中心に「魂(Spirit)」を据えたことを示し、多くの人に仏像の魅力を伝えるという意味を込めた。

 また、手ごろな価格にするため、中国・浙江省に自社の工房を開設。職人の育成から手掛け、現地で生産を行っている。本物そっくりの重厚さと、手にずしりとくる重量感で完成度が高く、こだわりのインテリアとしての仏像の魅力を一層引き立てている。

 原料は石粉と樹脂を混ぜた、ポリストーン素材。造形は3Dプリンターを使わず、原型師が平面の写真を見ながら3~4カ月かけて作り上げている。組み立てや彩色は一体一体、手作りしている。また、完成品は1体ずつ検品し、合格したものだけを出荷している。

 イSムは体長約30センチから40センチの「スタンダード」(価格は6万3000円から)と、体長約20センチの「TanaCOCORO(掌)」(1万9950円)の2ブランド、14種類ずつで構成されている。

 その中の一つ、国宝「千手観音立像」(26万2500円)は、全身に120枚の金箔(きんぱく)を張って剥がすという工程を経て、経年劣化まで忠実に再現するという手の込みようだ。イSムを購入する人は50代以上の男性が中心だが、掌は30代を中心に、20代女性にも人気だという。今後は、年に5体のペースで新商品を投入していく。

 森田滋社長は「文化の発信地である青山から仏像の魅力を伝えたい。来年は売り上げ倍増を目指したい」と意気込んでいる。(佐竹一秀)
               ◇
【会社概要】MORITA
 ▽本社=埼玉県東松山市東平2123
 ▽設立=1976年4月
 ▽資本金=300万円
 ▽従業員数=11人
 ▽事業内容=美術工芸品・仏像の企画および輸入販売、各種造形物OEM生産・卸販売、版権商品の企画販売

http://www.sankeibiz.jp/business/news/131126/bsl1311260502005-n2.htm

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聖林寺十一面観音立像 美の巨人たち

聖林寺5

聖林寺 国宝「十一面観音立像」2013.11.16放送
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/131116/index.html

 上記の番組を見る。とても良いテイストと時間配分でつくられた魅力的な作品であると思った。制作に携わった方々に敬意を表したい。

 まず、番組の組み立てをHPからの引用で貼り付けておこう。以下の4パートから構成されるが、その展開もわかりやすく画像も説明も丹念である。

今日の作品は、奈良県・聖林寺にある国宝『十一面観音立像』。千年の歴史を誇る仏様です。目鼻立ちのはっきりした顔に、最大の特徴である美しいプロポーション。指先までもふくよかで美しい曲線を描き魅惑的です。顔は金箔に包まれ、頭上では“化仏”と呼ばれる顔が周囲を見つめています。長い歳月の間に十一ある顔のうち、三つが失われました。

この観音様のとりこになった女性がいます。古美術を愛し、日本の美について数多くの随筆で紹介した白洲正子です。昭和7~8年、今日の作品に初対面した正子は「世の中にこんなに美しいものがあるのかと、私はただ呆然と見とれていた」と言います。

今日の作品が生まれた奈良時代は、天候不順による全国的な飢餓や疫病が蔓延し、聖武天皇は仏法での災難平癒を一発発起します。当時多くの仏像はエリート仏師集団・造東大寺司造仏所が作りました。今日の作品もそのうちの一つ。天平時代は数々の仏像の名品が誕生しましたが、中でも『十一面観音立像』は他の追随を許さない、美しさと気高さを併せ持つと言われています。

今日の作品が人をひきつける理由とは?そこには高い技術水準を持った仏師たちが編み出した天平の驚くべき技の存在がありました。観音像を美しく見せるための理想の形とは一体…?そして、そんな理想的な観音像に唯一足りないものがあるのですが…。

 「誰がつくったのか」と根本的な疑問をなげかけ、上にあるとおり、国営仏所、造東大寺司造仏所について解説する。
 「何でできているのか」と素材と製作法を問い、木心乾漆像(木彫りで像の概形を作り、その上に木屎漆[こくそうるし]、麦漆に木粉等を混ぜたものを盛り上げて造像)について説明する。特に、手や衣の細かい技法の可能性とその成果についてここで語られる。
 「美学的な見方からは」という疑問からは、顔:胴体=1:10の黄金率があることを示すとともに、天平時代の同種作品、観音寺や東京芸大での修復仏における顔面のプロポーションの同一性についても触れる。
 さらに、光背と背面からの光の作用について、あえて「足りないものは」と問題提起し、偶然撮影された背面照射の写真を紹介する。それを白州正子と若い恋人をからませた挿話で飽きさせずに見せるといった具合。


 非常に有名な仏さまなので、ネット上でも多くの情報を得ることができる。参考までに2つを以下に。

http://www.shorinji-temple.jp/about/about04.html

http://nara.jr-central.co.jp/campaign/shorinji/index.html
【“聖林寺十一面観音立像 美の巨人たち”の続きを読む】

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海龍王寺 3次元(3D)映像

海龍王寺十一面観音
海龍王寺の本尊・十一面観音菩薩立像の立体映像=6日、大阪市のグランフロント大阪北館ナレッジキャピタル「エナレッジ」

 こういう取り組みはとても良いと思う。日本のお家芸にして、あまたの世界の芸術品を一堂に展示する3次元(3D)映像館が日本に続々とできてほしい。さらに、外部照明技術も日本が進んでおり、建築物のみならず中空にも巨大なオブジェをつくりだすこともできる。双方が会すれば「鬼に金棒」、否、「仏に魂が入る・・・」というものであろうか。

【以下は引用】

感じて仏像の臨場感 - 本尊を3D映像に・きょうから大阪で公開/海龍王寺

2013年11月7日 奈良新聞

 海龍王寺(奈良市法華寺、石川重元住職)の本尊・十一面観音菩薩立像(鎌倉時代、重要文化財)の3次元(3D)映像が6日、大阪市のグランフロント大阪北館ナレッジキャピタル「エナレッジ」で関係者に公開された。きょう7日から3日間、同会場で開かれる「けいはんな情報通信フェア2013」で一般公開される。

 関西経済連合会などが進める関西デジタルアーカイブ構想の一環。関西文化学術研究都市の情報通信研究機構(NICT)が開発した「200インチ多視点裸眼立体映像」の技術を使い。今年5月に撮影された。

 映像は約5分間で、普段は秘仏として厨子(ずし)に収められた十一面観音菩薩立像(像高約96センチ)や五重小塔(国宝)などの臨場感たっぷりの立体画像を、専用めがねを使わずに見ることができる。

 関西デジタルアーカイブ構想研究会の冨増信孝・関西電力秘書室マネジャーは「日本文化の源流の奈良は京都と比べて観光客数も少なく、観光振興、集客面で発展の余地が大きい。今後も奈良の文化遺産のデジタルアーカイブ化を進めたい」としていた。

 けいはんな情報通信フェア2013ではこのほか、奈良市の寺社や自然風景、けいはんな学研都市などの写真約500点を、大画面タッチモニターで簡単に検索できる「イメージファインダー」も公開される。

 時間は午前10時から午後6時まで。イメージファインダーは同5時まで。入場無料。

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