大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

静嘉堂文庫美術館

静嘉堂十二神像
(作品解説/引用)
京都・浄瑠璃寺旧蔵と伝えられ、明治初期に寺を離れたという。子神、丑神、寅神、卯神、午神、酉神、亥神が静嘉堂、辰神、巳神、未神、申神、戌神が東京国立博物館所蔵である。いずれも運慶流の正統な作風を示しており、同一工房の作と考えられる。興福寺東金堂像とともに鎌倉時代前半の代表的な十二神将像の一つで、十二躯のすべてが残ることでも貴重。この亥神像は冑を本体とは別に造り、円頂の頭に被せるなど、写実をもとにした説明的な着想のあることも特色の一つである。
http://www.seikado.or.jp/collection/sculpture/001.html

興味深い展覧会がある。静嘉堂文庫美術館(東京都・二子玉川)で修理された仏像や仏画を修理過程とともに展示する展覧会を開催する。
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【以下は引用】
東京都・二子玉川の静嘉堂文庫美術館は、同館の修理した仏像や仏画を展示する「よみがえる仏の美~修理完成披露によせて~」を開催する。会期は4月23日~6月5日(月曜休館)。開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)。入館料は一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料。
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/14/170/

繊細な美しさと引き換えに、様々な損傷を受けやすい脆弱さをはらんでいる東洋の文化財。静嘉堂は、守り伝えられてきた貴重な所蔵品をよりよい形で後世に引き継ぐため、作品の修理事業にも力を入れています。
本展では、運慶作か!?と話題の仏像「木造十二神将立像」のうち4軀をはじめ、修理を終えた仏画を初披露するとともに、作業の際に使用する材料や道具もともに展示し、修理過程をよりわかりやすく御覧いただきます。また、伊藤若冲「釈迦三尊像」(京都・相国寺蔵)の原画としても知られる伝 張思恭「文殊・普賢菩薩像」など、仏教美術の名品も合わせて展示いたします。
先人の努力を受け継ぎ、現在の技術によりよみがえった仏の美をお楽しみください。

◆「木造十二神将立像」7軀のうち、「寅神像」「卯神像」「午神像」「酉神像」の4軀を展示 鎌倉時代・13世紀

京都・浄瑠璃寺旧蔵の本作は、明治時代に寺を離れ、現在「子神」「丑神」「寅神」「卯神」「午神」「酉神」「亥神」の7軀が当館に、「辰神」「巳神」「未神」「申神」「戌神」の5軀が東京国立博物館に所蔵されています。
近年、明治の新聞に、十二神将像の像内に「大仏師運慶」という名を含む銘文があった、という記事が掲載されていた事実が提示され、運慶作か!?との議論が活発になっています。調査の結果、修理を終えた4軀の中に銘文は見つかりませんでしたが、今後、引き続き3軀の修理を進める中で、新たな発見があることが期待されます。

◆「普賢菩薩像」鎌倉時代・13世紀

左へと向けられた普賢菩薩と白象の視線、流れ出る五色の雲の表現は、菩薩が今まさに顕現する瞬間を印象的に描き出します。また繊細な表現や画面を彩る透明感あふれる色彩は、普賢菩薩の厳かさを余すところなく伝えているといえるでしょう。類例の多い普賢菩薩像の中でも優品として知られる本作が、このたび、修理後初披露となります。

◆「羅漢図」南宋時代・13世紀

岩座に座す羅漢が、金に変わろうとしている岩を指し示す様子が描かれています。羅漢や他の人物、器物等には柔らかな色彩と金泥(きんでい)がほどこされ、画面右上には青みがかったグラデーションの雲霞がたなびくなど、清雅な雰囲気を漂わせています。宮廷絵画の優品の新たな装いをぜひご覧ください。

◆「百万塔」 奈良時代・神護景雲4年(770)

「百万塔陀羅尼」は、印刷年代が明確な、現存する世界最古の印刷物の可能性が指摘されています。奈良時代に称徳天皇(718~770)の発願によって作られました。6年をかけて木造三重小塔を百万基制作し、その中に、印刷した4種の陀羅尼(仏教の呪文)を1枚ずつ納め、法隆寺をはじめとする十大寺に各10万基ずつ分置したものです。このたび、静嘉堂所蔵の全40基を一堂に公開いたします。

◆伝 張思恭「文殊・普賢菩薩像」元時代・14世紀

本図は、「釈迦文殊普賢 張思恭(ちょうしきょう)筆 三幅」として、京都・東福寺に伝来しました。現在は、そのうちの左右2幅が静嘉堂に伝存しています(中幅はクリーブランド美術館蔵)。精緻な文様や多様な色彩、金泥を使用して描かれた本図は、伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800)が「動植綵絵(どうしょくさいえ)」とともに相国寺に寄進した「釈迦三尊像」(京都・相国寺蔵)の原画としても知られ、若冲が「巧妙無比」と称えた名品です。

http://www.seikado.or.jp/exhibition/next.html

目指せ「クローン仏像」 富山、制作中の釈迦三尊像公開

法隆寺釈迦三尊N1

タイトルを含めて面白い記事。以下は引用。
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 奈良・法隆寺の国宝「釈迦(しゃか)三尊像」の再現に取り組む富山県の高岡、南砺両市などは21日、制作中の仏像を高岡市で公開した。伝統の鋳物と木彫り技術を用いて、単なるレプリカではなく、同じ成分の素材を使った「クローン仏像」を目指している。実現すれば門外不出の文化財でもクローンを世界各地で展示でき、手触りまで楽しめる。

 この日は、鋳造を終えた中央の釈迦如来(高さ87.5センチ)と両脇の脇侍と呼ばれる立像や木製の台座などを組み立て前の状態で披露。東京芸大で表面の仕上げをし、秋ごろに完成させ、2016年度中に公開する予定という。

 再現仏像は、東京芸大が法隆寺の釈迦三尊像から3次元データや成分データを取得。3Dプリンターで型をつくり、高岡の鋳物業者が約2カ月かけて鋳造した。ヒノキとクスノキでできた台座部分は、精密な浮き彫り技術で知られる南砺市の井波彫刻の職人が彫った。

 高岡市は鋳物作りに400年以上の歴史を持ち、再現事業に計4500万円を計上、「プロジェクトをきっかけに、国内外で鋳物技術を売り込みたい」と意気込む。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H3T_R20C16A3000000/

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