大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

平等院阿弥陀如来坐像1

平等院阿弥陀如来2

 久しく訪れることのなかった宇治平等院に先日行った。藤棚が美しかった。もちろん阿弥陀様拝観がその主目的である。
 定朝の確定現存作は、いまもこの阿弥陀如来座像のみと言われるが、定朝様の諸仏にはあまたで遭遇する。それがゆえに、かつての記憶のままに事前の「期待値」はさして高くなかったが、現前で拝して、自らの臆断を反省した。
 関西在勤中、限られた時間から、飛鳥・白鳳・天平・貞観までの仏様に絞って再訪してきた。よって、平等院ははじめから訪問予定リスト外だった。平安後期のこのスーパー・スターは図版で熟知しているはずであった。しかしながら「現地現物」は大事である。学生時代の感覚とは別に、その前に立って、この作品の見事な「品位」に打たれる思いがあった。
 それは、すでに記述してきたとおり、学生時代には、運慶の雄渾を好み、快慶の装飾性を軽くみたことを、五十路半ばで反転した「気づき」と共通するものかも知れない。

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