大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

永青文庫と藤田美術館

 昨日、東博で永青文庫(東京、熊本)と藤田美術館(大阪)の素晴らしい仏像を見た。このユニークな2つの美術館について、以下、メモしておく(HPなどの資料が中心)。なかでも、重要文化財, 金銅如来坐像 銅造鍍金 劉宋・元嘉14年(437)銘は、日本にある仏像について、非常に早い時期の稀少品である。

(参考)永青文庫について
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html

2010.5.4-1
重要文化財, 金銅如来坐像 銅造鍍金 劉宋・元嘉14年(437)銘

201005041
中国・北魏時代 黄花石 高62.6

6世紀前半の北魏時代に造られたもので、失われた右手は頬に添える「思惟」のポーズをとっていたと考えられる。 
半跏思惟像としては、広隆寺のものが著名であるが、中国では雲岡石窟や龍門石窟などに数多く見出される。本像は、北魏の半跏像のなかでも格調高い造形性で屈指の一作であり、黄花石(西安付近特産の大理石様の石)の彫像としても貴重である。
http://www.eiseibunko.com/collection/chugoku3.html

201005042
中国・唐時代 大理石 漆箔・彩色 高57.6

 白大理石の一材から本体、台座を彫出し、その上に漆箔が施される。仏教彫刻において、誇張の無い写実性が追求された唐時代にあって、その完成期を迎えた盛唐の作。空海の師、惠果が住したという長安の青龍寺にあったといわれている。
http://www.eiseibunko.com/collection/chugoku2.html

(参考)藤田美術館について
 藤田美術館は明治の実業家、藤田傳三郎とその長男平太郎、次男徳次郎の父子 2代によって蒐集した美術品を保存、展示しています。
 東洋美術を中心としたコレクションは、絵画、書籍、陶磁器、彫刻、漆工、金工、 染織、考古資料など多岐に渡り、国宝9点、重要文化財50点を含む約5千点を所蔵しています。
http://www.city.okayama.jp/museum/fujita/spring_h22.htm
 私設美術館には、ほかにもまだ多くの古き金銅仏がおあす。以下はその一例。三島の佐野美術館である。上記と比較してみてほしい。

2010 5 4 4
如来座像 金銅 中国・五胡十六国時代(5世紀)

 首をやや前に傾け、禅定印を結んでいる。台座前面の左右には各1頭の獅子を表す。いわゆる古式金銅仏と称される一群の像である。中国金銅仏像の歴史においては、ごく初期の貴重な古式仏の例である。

佐野美術館は、昭和41年に開館しました。
 創立者佐野隆一(1889-1977)は、三島に生れ育ち、上京して蔵前高等工業学校(現東京工業大学)を卒業後、(株)鐵興社を興し、化学工業の先覚者として、近代日本の発展に多くの頁献をしました。
 隆一は、故郷三島をこよなく愛し、湧水の豊かな地に、日本庭園を、さらに隣接して美術館を築造しました。そして長い間収集された各種の美術品ともども、広く市民に活用されることを願って、財団法人佐野美術館に寄贈しました。
 三島市は隆一に名誉市民の称号を贈りその功績を称えました。佐野美術館は市民のこころの憩いの場となっています。
http://www.sanobi.or.jp/bijutsukan/bijutsukan.html

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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