大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

NHK 吉備真備

奈良の魔法使い
~日本を救った遣唐使・吉備真備

放送 平成22年 5月19日(水) 22:00~22:43 総合 全国
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/46.html
【以下は引用】
0004-1
 630年に始まり、計15回中国の唐へと派遣された「遣唐使」。その旅は、船の約四分の一が沈没や漂流等で帰らないという危険に満ちたものだった。
内乱が多発、飢饉や疫病などに苦しみ、国を強化することが必要だった奈良時代、遣唐使は、唐との関係を良好にするとともに、その進んだ文化や学問を吸収するための国家プロジェクトだった。遣唐使に選ばれたのは、国の命運を担った精鋭たち。平城京の大学で優秀さを認められた「吉備真備」をはじめ、留学生の専門分野は、仏教や金属・ガラスの加工、舞踏など多岐にわたる。真備たち一行はおよそ3か月の旅を経て唐の都・長安に到着。長安は当時世界最大級の大都市であり、最新の文化が集まる場所だった。

0004-2
 吉備真備は23歳で唐の長安に留学し、猛勉強の日々を送った。その多方面にわたる秀才ぶりが日本では伝説の形で伝えられてきた。平安時代に作られた『吉備大臣入唐絵巻(きびだいじんにっとうえまき)』では、真備が唐の人々の仕掛ける罠を知恵と不思議な力で切り抜ける活躍が描かれている。その様は、鬼を操り・空を飛ぶ“魔法使い”。持ち帰った文物や帰国後の業績等から、真備は中国語はもちろん儒教や律令制度、天文学、軍事学、音楽まで幅広くマスターしていたと考えられる。最先端の知識と、それらを駆使する合理的思考が、当時の日本の人々にとってあたかも“魔法使い”のように見えたのかもしれない。

0004-3
 吉備真備は40歳で帰国し、大学改革や最新の中国語の普及に尽力し朝廷の注目を集め、政治の中枢へと抜擢されていく。天皇の信頼を得た真備だが、朝廷では権力争いが深刻となっていた。実権を握ろうとする貴族・藤原仲麻呂と孝謙上皇の争いでは、真備は上皇側の軍の指揮官となり、巧みな戦術で仲麻呂軍を倒した。その後、朝廷では僧侶・道鏡が天皇の寵愛を受けて台頭する。この頃の真備の記録は少ないが、天皇の座を狙ったとも言われる道鏡を押しとどめたのはあるいは真備ではなかったかという説もある。右大臣にまで出世した吉備真備は775年、81歳で亡くなる。激動の奈良時代を、最新の学識で支え続けた。その手際は後世に“魔法使い”とたたえられることになる。

大阪歴史博物館
 上記のNHKの番組をみる。すでに、大遣唐使展のシリーズで書いてきたが、吉備真備関連は今回、奈良博展示のひとつのハイライトである。この番組はよくできていると思った。吉備真備の真髄を上記の3つのエピソードを中心に、わかりやすくコンパクトにまとめていて、目で追っていて過不足なく飽きさせない。ダイミックで多面的な人物像が、見事に描かれていた。
 かつて、吉備真備に関心をもったのは、異界の人脈、陰陽師系のルーツとしてであった。聖徳太子、役行者、吉備真備、安部晴明、平将門、空海、平賀源内(順不同)の系譜が面白い。本番組でも、陰陽師としての吉備真備にスポットが当たっていたが、そこも共感の一因である。

http://yamatokoji.blog116.fc2.com/blog-entry-156.html
http://www.amazon.co.jp/%EF%BC%97%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%95%B0%E7%95%8C%E4%BA%BA%E5%88%97%E4%BC%9D%EF%BC%88%E5%BD%B9%E5%B0%8F%E8%A7%92%E3%80%9C%E5%B8%9D%E9%83%BD%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%81%BE%E3%81%A7%EF%BC%89/lm/R30H44NH4UG434/ref=cm_lm_byauthor_title_full

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

橿原で開催中の「大唐皇帝陵展」がまた素晴らしい内容の特別展でした。玄宗皇帝の兄李憲の恵陵から出土した跪拝俑や哀冊のほか、李スイ墓出土の銀器や銅器など皇帝陵のスケールの大きさや、華やかな唐の文物を身近に見ることが出来ました。西安の歴史博物館でも見ることは出来ないものだそうです。唐代史はもちろん唐墓に埋葬された人物の生きた背景など、本当に大唐帝国の高い文化を感じることが出来る展示でした。これは必見ですよ。

  • 2010/05/29(土) 20:34:52 |
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  • ebisu321 #G38hcxMQ
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