大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

仏像研究の系譜3 海外比較論

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 「海外からみた日本」という視点はいつの時代でも主要なことと思う。最近、これは面白いなと思ったのは、

那律羽之(撰)、鹿島昇(解)『倭人興亡史Ⅰ』(新国民社 1979年)
大庭脩『親魏倭王』(学生社 1971年、以下「大庭1971」という)
野上俊静他編『仏教史概説 中国編』(平楽寺書店 1968年初版、所有本は1993年刷)


などである。上記の2書は、仏教伝来以前の外交関係を中心としているが、このブログでも書いてきた「帰化人の問題」のルーツをたどる意味でも、海外からの視座は不可欠である。ただし、ながい邪馬台国論争をもちだすまでもなく、ここには、一度嵌ったら脱けられないような広さと深さがある。また、この時代を論じる向きは、学界、在野の間で、ながいあいだの拮抗関係があってか、どうも先鋭的、論争的な感じがある。

 そうしたなかにあって、たとえば雑誌『東アジアの古代文化』(大和書房)は、2009年1月に第137号をもって最終号となったが、そのバックナンバー(たとえば手元には2002年冬 110号がある)をみていても良き議論のフォーラムを形成していたように思う。

(参考文献)
第537号(1995年12月、B5判)
【特集】シュリヴィジャヤ
タナ・アバンのシュリヴィジャヤ時代遺跡(鈴木恒之)
北スマトラとシュリヴィジャヤ―港市の隆盛と後背地の「食人」風聞―(弘末雅士)
中国史に見えるシュリヴィジャヤ―六朝から唐代まで―(大隅晶子)


第315号(1977年6月、B5判)
晩唐五代の陶磁にみる中原と湖南との関係(矢部良明)
大分・龍祥寺蔵 放牛光林画像(錦織良介)
百済佛立像と一光三尊形式-佳塔里廃寺址出土金銅佛立像をめぐって-(大西修也)

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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