大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

江里康慧・江里佐代子展

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江里康慧「釈迦如来三尊像」=岐阜・永保寺蔵

 こういう時代、こうした時期だからこそ足を運んでみたいと思う。

【以下は引用】
@展覧会:江里康慧・江里佐代子展「仏像と截金」/江里佐代子 截金作品追慕展

◇伝統重視の技法と奥深さ
 近年は「仏像ブーム」と言われるが、日本人の仏像への思い入れは今に始まったことではない。古来、天変地異が起こったり、疫病が流行すると、民衆の願いを受け止めるシンボルとなってきた。

 京都在住の仏師の江里康慧(こうけい)さんは伝統を重視し、精神性に満ちた仏像をつくっている。2007年に急逝した妻の佐代子さんは、仏像・仏画を美しく飾るために発達した「截金(きりかね)」の人間国宝だった。極細の金箔(きんぱく)やプラチナ箔を手作業で貼り合わせる技法を、衝立(ついたて)や香盒(こうごう)などの工芸作品に生かしていた。

 康慧さんが手掛けた仏像・御像と、佐代子さんの工芸作品を展示する「仏像と截金」が東京・銀座の和光ホール(電話03・3562・2111)で開催中。同ホールで6回目の2人展であり、今回がおそらく最後となる。

 「釈迦(しゃか)如来三尊像」は、飾りが截金のみのシンプルな寄せ木造り。釈迦如来と両脇の菩薩(ぼさつ)の柔和な表情が心にしみる。一方、聖武天皇と光明皇后の像は、専門家の時代考証に基づき、装束の色彩と文様を再現。華やかさが目を引く。

 佐代子さんのまり香盒や盒子(ごうす)は、シャープな截金のラインが鮮やかな色、球体と組み合わせられ、驚くほど動的になっている。晩年、特に力を注いだのは、截金を施したうえに漆を重ねた「截金透塗(すかしぬり)」の作品群。完成当初は截金部分が赤色に見えるが、十数年たつと文様が金色に浮かび上がってくる。30年ほど前の作品も併せて展示され、その奥深さに感興は尽きない。

 東日本大震災が起こり、康慧さんは展覧会の中止も考えた。「でも、仏教が果たしてきた歴史を思い、今こそやるべきだと。ご覧になった方に明日への希望を感じていただければ」と話す。

 近くの和光並木ホールでは、佐代子さんの追慕展が開催中。日本伝統工芸展に出品した「截金彩色飾筥(かざりばこ)<絲綢之路(シルクロード)>」などが並ぶ。両展とも18日まで。【岸桂子】

毎日新聞 2011年4月12日 東京夕刊

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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