大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

飛鳥・白鳳彫刻の魅力(8):法隆寺宝物館

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 東京国立博物館法隆寺宝物館には学生時代から何度も足を運んでいる。同館は名前のとおり、なんとも贅沢な飛鳥彫刻などの「宝庫」である。

 ここには、「明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色です」(同館案内を引用)。

 特に有り難いのは、HPが充実していることで、各仏像別に解説があり、例えば写真の仏像は観音菩薩立像(かんのんぼさつりゅうぞう):N176という分類番号で呼ばれるが、「1躯、銅製鍍金、像高29.3、奈良時代、重文」という概要のほか、「三面頭飾の正面に化仏をあらわし,右手に小珠をもつ観音像。体にくらべて手足が大きく,二重瞼の表情もあどけない童子形を示す。また台座の子弁が平らな複弁の形や,特殊タガネによる魚々子文と複連点文の多用は,法隆寺再建期の造像に特徴的な傾向といえる」という解説がつくほか、その画像は拡大、正面のみならず別の角度からも観察できるという実に親切な扱いである。(http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=02&colid=N176

 現在、こうした解説が付されているのが7体ある。また、この宝物館の建物自体、前面に充ち満ちる水を配した大胆で開放的な空間を演出しユニークかつ清々しい。

 中にはいると、上記のような金銅仏 光背 押出仏が展示されている第2室のほか、灌頂幡(1階)、木・漆工、金工、絵画・書跡・染織など(2階)もあり日がな一日過ごしても飽きないほどの物量である。都内でわたしの最も好きな場所であり心のオアシスである。

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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