大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

タイムカプセル仏ー鎌倉時代から現代へ!

007.jpg

 面白いことがおこるものである。木製カプセルのなかから素晴らしい色彩の胎内仏が発見された。こうした技法が鎌倉時代にあることじたいが驚きだし、アイデアマンはいつの時代にもいるものだ、と感心する。これから、この技法は主流になるかも!いまなら、永久保存のできるカプセルの素材はいくらもありそうだし。むしろ、木という伝統的な素材のもつ保存威力により注目すべきか。現代人の固い、「心のカプセル」をあけてくれたような良いニュースである。

【以下は引用】
●700年ぶり、鎌倉期の姿そのまま 7月公開(読売新聞)

 あま市の甚目寺に保管されていた県指定文化財「愛染明王坐像(あいぜんみょうおうざぞう)」から見つかったと、1日発表された胎内仏は、カプセル状の木製の容器に納まっていたため、製作時の鮮やかな色彩が残っているのが特徴で、専門家も高い関心を示す。日本初となる「カプセル仏」は、7月16日から名古屋市博物館で始まる特別展で公開される。

 高さ6・6センチの「カプセル仏」が見つかったのは昨年12月21日。愛染明王坐像(高さ105センチ)は1996年の調査で内部に球状の物体があることが分かっていたが、詳細は不明だった。坐像は古文書から鎌倉時代の1284年以前の製作とされる。老朽化に伴う解体修理にあわせ、内部の球体の正体を確かめることになった。
 調査当日、坐像の胸部に納められたカプセルが約700年ぶりに開けられると、中から色鮮やかな朱色の胎内仏が現れた。あまりの鮮やかさに関係者からは「現代に現れた桃太郎のようだ」と驚きの言葉が上がったほどだったという。
 胎内仏は直径約10センチのカプセルの中で竹くぎとニカワで固定されていた。胎内仏は、全国で数多く見つかっており、仏像内の空洞を利用して寄進者ゆかりの遺品を納めることが多い。市によると、坐像と同じ容姿の「ミニチュア版」の胎内仏が見つかることは珍しく、カプセルに納められていたのは日本初という。
 名古屋市博物館学芸課の山田伸彦学芸員は「タイムカプセルで現代に鎌倉時代の仏様が現れたようなもの。研究面では、当時の色彩がそのまま残っているので、同時代の仏像の修復のための重要な参考史料になっていく」と話した。今回の発見は、5日に奈良県で開かれる文化財保存修復学会でも報告される。
 同市博物館は今回の発見を記念した特別展「甚目寺観音展」を開催する。7月16日から8月28日まで。観覧料は一般で千円、高校・大学生600円、中学生以下無料。問い合わせは同館(052・853・2655)。(井上未雪)

008.jpg
側面から見た愛染明王坐像。胸の中にカプセルが入っていた=写真、いずれも名古屋市博物館提供

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://yamatokoji.blog116.fc2.com/tb.php/232-1588a7e1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad