大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

九州でまた話題、9世紀の仏像発見!

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平安時代前期の制作とみられる仏像
(九州歴史資料館提供)

 CTスキャナーというのは、普段はわれわれは医学的にお世話になっているが、仏像探求でもたいした優れものである。
 この仏さま、実に愛嬌のあるご尊顔だが、どうみても近代の、かつ、いささか頭部と体躯がアンバランスなユニークな作品に思える。ところが、どっこい、9世紀の丸彫り、内刳りなしの真正作品というお見立てなのだから驚く。こうした分析法の高度化によって、まだまだ隠れた逸品が日本各所から登場するかも知れない。


【以下は引用】
久山の旧家伝わる仏像、9世紀制作とCT調査で判明

 九州歴史資料館(小郡市)は29日、久山町の旧家に伝わる木造の仏像が、九州では最古級の平安時代前期(9世紀)の制作とみられることがわかったと発表した。資料館によると、同時期の仏像は県内で4体しか確認されておらず、「仏教文化の黎明れいめい期を知るための貴重な史料」としている。

 仏像は一木造りの如来形の座像(高さ25・7センチ)。旧家に家宝として伝えられてきたが、約30年前に修復した際、表面を金色で厚く塗るなどしたため、近代以降に作られたような外観になっている。町教委の依頼を受けた資料館が文化財専用のエックス線CT(コンピューター断層撮影法)スキャナーを使い、仏像を傷つけずに内部構造を調査。衣のひだの彫り方、眉がつながっている「連眉」など、平安前期の特徴を持つことが判明した。

 肉付きが良く丸々とした体形や、衣を体に巻き付けるようにまとった造形、ひび割れを防ぐため中心をくり抜く「内刳うちぐり」が施されていない構造も、同時期の仏像と特徴が一致。制作年代を平安前期と特定した。仏像は当分の間、資料館に常設展示される。

(2011年6月30日 読売新聞)

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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