大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

仏さまと代表作 大日如来 円成寺大日如来像

運慶展


<映像でみる大日如来>
◆円成寺 大日如来
http://www.youtube.com/watch?v=ZEHY-1sUYdk
◆Unkei's Dainichi Nyorai (運慶の大日如来)
http://www.youtube.com/watch?v=btsy9PwPjTI

◆Buddhist Song 大日如来
http://www.youtube.com/watch?v=6vH1H83jZ5k&feature=related
◆東寺 立体曼荼羅の世界Ⅰ
http://www.youtube.com/watch?v=V8iFTMpi3uQ&feature=related
◆東寺 立体曼荼羅の世界Ⅱ
http://www.youtube.com/watch?v=HzUHAGHywXQ&feature=related

【以下は別ブログからの転載】

 円成寺大日如来像こそが運慶青年期のエポックメーキングな秀作というのが40年前の「定説」であったが、否、いまや運慶13~14才の頃、蓮華王院の第510号の千手観音こそ(現在確認できる)その処女作という説も強くなっている

 足ほぞに「運慶」の名があること(筆跡から後世の加筆という説もあるけれど)、なにより父、康慶ほか一派がここで働いていたのだから、「状況証拠」からは十分すぎる可能性がある。

 さらに、『芸術新潮』(1992年2月号)所収の拡大写真(p.9)をみると、(記事の構成も巧みなのだが)、円成寺大日如来像(p.11)と尊顔がよく似ており、かつ前者の生硬さがかえってその可能性を示しているようにも思う。
 分析する西村公朝師は、言うまでもなく、ここ蓮華王院で第二次大戦前後、厳しい仏師修業をし、長きにわたり多くの仏さまの修理を行った第一人者であり、その語り口には強い説得力がある。とすれば、13~14才ゆえに父康慶はじめ一門の助力、強力な指導はあったにせよ、いま見ても個性ある大人顔負けの仏像を彫った!--想像どおり、運慶は天才児であったということになろう。


http://blog.livedoor.jp/shokkou/archives/1901985.html

【以下は本ブログからの転載】

大日如来のもつ意味

 仏教のなかの一流派として密教を捉えるか、そうではなく密教を仏教をも取り入れた新宗教として捉えるかによって、考え方は当然かわってくる。空海の「独創」は後者に立脚点があったのではないかと思う。しかし、空海が自ら打ち立てた真言宗は、時代とともに次第に前者の枠組みのなかに居場所を求めていったような気もする。

 それは、釈迦(如来)を最高神として捉えるかどうかにもよる。仏教のファウンダーともいえるお釈迦様がなにを語ったかに最高の価値をおくか、あるいはもっと大きな宗教空間・世界が存在し、釈迦をそのなかで相対的な存在として位置づけるかによって位相はかわる。実在の釈迦如来よりも架空の大日如来を評価することには仏教関係者のなかにも抵抗感があるかも知れない。

 空海が構想した彼の密教での最高神は大日如来であり、比喩的にいうならそれは太陽神信仰に結びつく。いわゆる大乗の考え方の範疇のなかでは、そしてとりわけ空海の独創的な世界観からは釈迦は控えめな存在であるかも知れない。

 空海のエピソードで釈迦如来が登場するのは、その幼年期である。しかし、その一方、両界曼荼羅の主、大日如来はなぜかくも重要な地位を与えられるのか。永貞元年(延暦24年、805年)8月10日、唐において空海は恵果から阿闍梨位の灌頂を受け、「この世の一切を遍く照らす最上の者」(=大日如来)を意味する遍照金剛(へんじょうこんごう)の灌頂名を与えられた。

 空海は大日如来の生まれ変わり、ないし「変身」。そこまでファンタジー的でないとしても、少なくとも空海の生涯の守護神は幼少期の釈迦如来ではなく、大日如来と思っていたとしてもなんら不思議ではないだろう。

 宇宙は大日如来であり、それと一体化することこそ、人を仏にする方法論であると空海は考えた。そこにいたる論理を構造的にいくえにも組み上げ、巨大な観念論の体系を打ち立てた。大日如来を頂点とし(両界)曼荼羅という緻密な体系をもった総合的な教義―それを空海は真言宗と命名する。

 密教において、次のような「五智」という根本概念がある。このうちもっとも重要、上位なのは法界体性智であり、最高神、大日如来に具現化される。

1.法界体性智(宇宙の真理を現す知慧/真理解明の智慧)
2.大円鏡智(森羅万象を鏡す知慧/鏡の如く映す智慧)
3.平等智(あらゆる機会平等の知慧)
4.妙観察智(正しい観察智慧)
5.成所作智(成就を目指す智慧)

 この五智をうけて、以下のように、五大如来(金剛界、胎蔵界の2分野がある)―五大菩薩―五大明王の4系列のヒエラルヒーが示される。なお、仏さまはすべて、中央(中尊)と東南西北の4方は配される。よって、この関係だけで最大4×5=20の仏さまが居並ぶことになるのである。

<空海、真言密教が構想した仏像ヒエラルヒー>

【如来部(金剛界)】自性輪身
    名称 :印相 :彩色
中 尊|大日如来:智拳印:白色  
東 尊|阿閦如来:触地印:青色
南 尊|宝生如来:与願印:黄色
西 尊|無量寿如来:常印:赤色
北 尊|不空成就如来:施無畏印:黒色

【如来部(胎蔵界)】自性輪身
中 尊|大日如来  
東 尊|宝幢如来
南 尊|開敷華王如来
西 尊|無量寿如来
北 尊|天鼓雷音如来

【菩 薩 部】正法輪身
中 尊|金剛波羅蜜菩薩  
東 尊|金剛薩凱菩薩
南 尊|金剛宝菩薩
西 尊|金剛法菩薩
北 尊|金剛業(利)菩薩

⇒東寺の場合の五大菩薩坐像:木造漆箔:金剛波羅蜜多96,4cm 金剛宝93,4cm 金剛法95,8cm、金剛業94,6cm、中尊・金剛波羅蜜多を除く:平安時代

【明 王 部】教令輪身 
中 尊|不動明王   
東 尊|降三世明王
南 尊|軍荼利明王
西 尊|大威徳明王
北 尊|金剛夜叉明王(天台宗では鳥枢渋摩明王)  

⇒東寺の場合の五大明王像(五尊):木造彩色(乾漆補):不動173,3cm 降三世173,6cm 軍荼利201,5cm 大威徳143,6cm 金剛夜叉171,8cm:平安時代


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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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