大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

NHK 世界遺産 時を刻む「大彫刻~石に魂をこめる~」を見る

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巨大な「華厳三聖像」

 BSプレミアム、 2012年2月24日(金)放送(午後9:00~午後9:58)の上記番組を見る。よく考案された作品と高く評価したい。中国の昇竜の勢いが画面からひたひたと伝わってくる。まず、番組の概要の引用から。

【以下は引用】

◆女性らしさにあふれた媚態観音像、なぜか親孝行する大仏など、中国重慶の岩壁には個性豊かな石仏が5万体も刻まれている。なぜ人は彫り続けるのか?大彫刻が今に語りかける

◆重慶の大彫刻群は「大足石刻」と呼ばれ、年間60万人の観光客が訪れる世界遺産。600年にわたって岩壁に刻まれた石仏にひかれる人は多い。山の一角に自らの彫刻を残す日を夢見て、笑顔あふれる羅漢像を彫り続ける気鋭の彫刻家。四川から訪れ、巨大なねはん像をはじめ名作の写生を続ける女流画家。地元の貧しい農家から仏像販売で億万長者になった社長。「大足石刻」の魅力は多くの人生を決定づけてきた。【ナビゲーター】向井理

https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20120224-10-23672&pf=p

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大足の職人・姜さん

  番組には大足の石工職人・姜さんが登場する。真摯に仏像を彫る姿勢からは、かつて仏像(特に石造)先進国だった中国の長い伝統、高い技術が伝わってくる。布袋様を得意とする姜さんが宝石のような固い素材と格闘するさまには緊張感があり、その身についた高度なテクニックには実に驚かされる。

【以下は引用】

◆600年にわたり彫り続けられている5万体の石像。中国重慶市大足区に残る大規模石窟「大足石刻」だ。
最も大規模な石窟がある宝頂山には、幅31mの「巨大釈迦涅槃(ねはん)像」、200㎡の「地獄の様子」、「悟りをひらく牡牛の様子」など、仏教の経典を分かりやすく説明した石像が並び、人気スポットになっている。いまこの地には大足石刻に魅せられて「彫る」仕事に没頭する人が多い。姜暁さんもそのひとり。32歳の若さで重慶市彫刻コンクールの最優秀賞をとった俊英だ。いま取り組むのは羅漢像。先人の傑作「媚態(びたい)観音」のような動きと感情にあふれた作品にしたいと願っている。天然石を彫る作業はミスが許されない緊張の連続。「なぜ彫るのかと尋ねられても、好きだからとしか言えない。しかし作品を作る以上、大足石刻のように数百年後の人たちにも驚きを与えたい。」という姜さん。ひとはなぜ彫り続けるのか。なぜ固い石に挑み続けるのか。大足石刻とともに生きる人たちにその深い思いを探る。

http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/toki/archives/120224.html

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「円覚洞」

  中国の高度成長の息吹は、中国重慶市大足区にある石造彫刻の工房の躍進にもあらわれている。分業体制で生み出される仏像の需要は大きく、ビジネスとしての成長を地元の共産党幹部が目を細めてみているシーンがあった。
 しかも、映像で見る限りだが、それは大振りで堂々とした出来栄え。端倪すべかざるもの。こうした大量生産の技法と技能の継承あればこそと思わせる。1体、100万円で売れていくというから職人さんのやる気も上がろうというものだ。ここには敬虔な信仰はないが、功利的な合理主義にはいかにも大陸・中国的なものと感じた。

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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