大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

京都・蟹満寺の国宝

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蟹満寺の国宝・釈迦如来坐像=2005年撮影

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鋳造実験について語る三船温尚教授
=高岡市二上町の富山大芸術文化学部

【以下は引用】
釈迦像 謎挑むシンポ
2012年04月12日

京都・蟹満寺の国宝 15日 富山大教授ら報告

 「今昔物語集」のカニの恩返し説話で知られる蟹満寺(かに・まん・じ)(京都府木津川市)の国宝・釈迦如来坐像(ざ・ぞう)に関して、制作時期などの謎に挑むシンポジウムが15日、同市で開かれる。鋳造実験など科学調査にあたった、富山大芸術文化学部教授らが参加し最新の研究報告をする。高岡大仏など日本の大型金銅仏のルーツにもかかわる内容で、活発な論議が交わされそうだ。

 「古代大型金銅仏調査記念シンポジウム 国宝蟹満寺釈迦如来坐像の再検討―体内調査から見えはじめたもの」(朝日新聞社など後援)で、当日は、奥健夫・文化庁主任調査官や富山大芸術文化学部の三船温尚(はる・ひさ)教授(鋳造技術史)らの報告や討論がある。

 蟹満寺の釈迦如来坐像は、薬師寺金堂(奈良市)の国宝薬師如来坐像とともに国内で2体が残るとされる奈良期以前の鋳造による大型金銅仏だ。長年、その制作時期などを巡る論争が続いている。

 本堂改築に伴う移設を機に近年、三船教授らが古代の仏像では初めて3次元レーザー計測や蛍光エックス線成分分析、炭素14による年代測定など最新の科学技法を導入して調査。今回のシンポジウムはその結果をもとに「制作時期などを巡る論争を発展させる」との位置づけになるという。

 蟹満寺の釈迦如来坐像が、奈良時代が始まる710年を境に白鳳、天平のいずれの時期の鋳造か。三船教授によると、炭素14年代測定では、一部資料の制作年代を695年以前とするデータが示された。

 これらの現地調査のほか三船教授は当時の鋳造技法を判定する実験も実施した。像の右膝を模した部分を、天平以降に多いとされる分割型の鋳型で鋳造。本物のエックス線写真と比べ、分割型で目立つはずの「鋳ばり」などが確認できるかどうかを調べた。

 明確な結論は出ていないが、今後、当時の技術レベルとの違いや、ヒ素など鋳込み成分の問題などを考慮した分析を進めてゆくという。三船教授は当日、「蟹満寺像の鋳造技術」と題して基調報告する。

 15日午前10時10分開会。入場無料。事前申し込みは不要。問い合わせは会場の山城総合文化センター(0774・86・5851、JR棚倉駅から徒歩3分)へ。
(八田伸拓)

テーマ:スミレ話@宝塚歌劇団 - ジャンル:学問・文化・芸術

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