大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

箱根・阿弥陀寺 文殊菩薩立像

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箱根・阿弥陀寺に伝わる文殊菩薩立像(12~13世紀)

面白い記事。慶派動向の参考に。以下は引用。

頼朝と重源 武と仏と(中) 2012年08月24日

■仏像がつなぐ縁 今に

 ◎箱根と奈良

 3年ほど前、奈良国立博物館研究員の山口隆介さんが観光で箱根を訪ねた時のこと。箱根神社(神奈川県箱根町)近くの阿弥陀寺で、厨子(ずし)に横たえられている1体の仏像に目が止まった。「あれっ、慶派かな?」

 高さ37センチ余りの小さな木像。頭に五つの丸いまげを結っている。鎌倉時代から奈良を中心にはやった五髻(ご・けい)文殊という文殊菩薩(ぼさつ)だ。涼やかな目元やすらりとした立ち姿は「運慶に近い人の作ではないか」と思わせた。

 運慶を始めとする慶派は、源頼朝が立ち上がろうとしたころに登場した奈良の仏師集団。その面影が箱根の山中で見つかったのだ。

 奈良と箱根は意外に近しい。山口さんによれば、よく似た像が東京国立博物館、奈良国立博物館、アメリカに計3体。そして、うち2体の胎内の銘文には、興福寺の僧が春日明神の加護を祈った言葉があった。また、箱根の由緒を記した「筥根(はこね)山縁起」は、やはり同寺の僧信救(しんぎゅう)が1191(建久2)年に記している。

 その「縁」は、頼朝にもつながっている。地元豪族に追われた時には伊豆山神社(静岡県熱海市)にかくまわれ、平氏との戦いで戦況不利となると箱根神社の別当に助けられた。

 実は、文殊菩薩像を確認した山口さんは当時、鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉国宝館に勤めていた。その後、奈良国立博物館に移り、今回の「頼朝と重源」展に関わった。800年前の縁は今も切れていないらしい。(編集委員・小滝ちひろ)
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001208240001

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

昨日(2014年4月6日)この文殊菩薩立像を奈良博物館で観てきました。武家のみやこ 鎌倉の仏像-迫真とエキゾチシズム-という特別展で展示されていたものですが、一目観て真如苑がオークションで購入した大日如来と同じ作者という印象を受けました。慶派というより運慶そのものという感じで、緊張を内に宿した美しい造形でした。

  • 2014/04/07(月) 17:31:52 |
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  • 鏡 #-
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拝読しました。奈良博に展示されていることは知りませんでした。それほどの優品とは驚きですね。是非、機会があればこの眼で確かめてみたいと思います。ご一報、ありがとうございました。

  • 2014/04/12(土) 21:06:20 |
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  • 大和織工 #-
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