大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

近江路の神と仏2  三井記念美術館 善水寺誕生釈迦仏立像

善水寺誕生釈迦仏立像
(善水寺誕生釈迦仏立像)

東大寺誕生仏
(東大寺誕生釈迦仏立像)

 一目瞭然。上は今回展示のスタート地点でお出迎えの善水寺誕生釈迦仏立像。下はかの有名な東大寺誕生釈迦仏立像。善水寺像はひとまわり小さいけれど、両像は「兄弟作」といってもいいほどよく似ている。往時、このタイプの誕生仏が数多く作像されていたということだろう。戦前は国宝に指定されていた由緒ある逸品であり、いまも金色の輝きが人目をうばう。

 近江の隆盛は、天智天皇時代に都がおかれたことにあらわされているように奈良、京都につぐ多くの集積がある。善水寺(湖南市岩根)は長寿寺、常楽寺とともに湖南三山の名刹。長寿寺(湖南市東寺)は奈良時代後期に聖武天皇の勅願により、良弁僧正によって創建。常楽寺(湖南市西寺)も長寿寺と同じく、良弁僧正によって創建。

 善水寺の歴史はさらに古く、奈良時代和銅年間(708~715)元明天皇勅命により鎮護国家の道場として草創され、和銅寺と号し、延暦年間には最澄の比叡山開創にさいして、堂舎建立の用材を甲賀の地に求められたことにより当寺も注目されることになり、桓武天皇から寺号を賜わったという。 よってこの善水寺には本像以外にも国宝をふくむ平安時代以降の多くの仏さまがおあす。そうした伝統あればこその本誕生仏の継承なのだろう。


【以下は善水寺HPから引用】

善水寺金銅誕生釈迦仏立像
一躯 銅像鍍金。
天平時代明治37年、国宝。現在、重要文化財指定。
 
像高23cmほどの金銅仏で、花祭り潅仏会の本尊である。同じく天平時代の東大寺国宝像(像高47cm)との密接な関係があったと思われる。平素は、非公開ですが毎年5月5日の花祭り潅仏会にあわせ1週間ほど公開します。

http://www.zensuiji.jp/freepage_8_1.html

 ほかにも心休まる金銅仏が展示されている。下記は薬師如来立像 奈良時代 聖衆来迎寺である。いろいろな場でお目にかかっているが、いつもほっとした安らぎをあたえてくださる。

薬師如来立像 奈良時代 聖衆来迎寺
(薬師如来立像 奈良時代 聖衆来迎寺 重文)

テーマ:イラスト - ジャンル:学問・文化・芸術

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