大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

仏の縁

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 最近、おもわぬところで仏像の話で意気投合することがある。きょうは、夜の宴席で、渡岸寺の観音さま(背面および横の角度からの観賞)の好きな人がいて、ひとしきり十一面観音や聖観音(薬師寺)の話となる。そこに、法華寺の観音さまや秋篠寺の伎芸天のファンが加わって楽しきひとときとなる。秋篠寺の多聞天も実に良いとの談。ひとそれぞれ、魅せられた仏さまがおあす。

 金子啓明『仏像のかたちと心 白鳳から天平へ』(2012年 岩波書店)を読んでいて、プロの眼の力量にあらためて感じ入る。研究者は、ひとつの仏像をどう観察するのかといった点でお手本のような丁寧な著作である。その一方で、プロはプロとしての抑制(学問的な確証)があるがゆえに不自由なこともあろうとも思う。

 知識で観ずに感性で接するとき、仏さまは意想外に「眼」にではなくいきなり「心」に染みてくると思うことがある。その一方で、知識が穿って、なかなかに印象が結実しないこともある。

 きょうの思いがけぬ仏像談義が楽しいのは、そこに仏さまの縁を感じるからかも知れない。話のあいだに、かつて拝観したそのお姿が髣髴としてよみがえり、記憶がほどよく刺激され、感性が解き放たれるような気がする。アマチュアゆえの楽しさ哉。

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

拝見致しました!

遅ればせながら…昨年は思わぬご縁で、とても嬉しい師走始めとなりました。年末はお節料理の仕事があるゆえ、御礼とご挨拶が遅れまして、大変失礼致しました。あれから、古寺巡礼を読み直し、再び法華寺の十一面観音様に思いを馳せておりました。次回は中宮寺観音様にお目にかかりたいと思います。
また、青山の地下で…お会いできますことを楽しみにしております…!

  • 2013/01/08(火) 01:25:58 |
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