大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

東京国立博物館 法隆寺宝物館

法隆寺宝物館


 東京で時間があるとよく一人で行くのが上記の宝物館である。近代的な建物ながら広々とした前面広場は水の回廊となっており、静謐な落ち着きもある。自分の好きな場所だ。

 解説によれば、「明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色」となる。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=00&mansion_id=M4

 さて、本館その他の展示を含めて、以下東京国立博物館の所蔵の小金銅仏、小木造仏を10体、ギャラリー(1)~(10)として掲載してみた。こうして並べてみると、さまざまな特色を比較できて楽しい。

 今日は光背のつけ方ばかりを見ていた。百済観音のように別に支柱を立てて本体とは離れて翳すもの、頭部に突起を鋳だして、これに光背を引っかけるフッキング・タイプ、頭部裏に穴を掘削してこれにはめ込んで取り付けるタイプなどさまざまなやり方がある。

 梅原猛『隠された十字架』では、第3のタイプを急所に釘を打つという点で呪術的にとらえていたように記憶しているが、もっと単純な<技巧の違い>かも知れないなとも思った。

 亀井勝一郎は、祈りの存在としての仏様に対して、博物館での仏像鑑賞に大いなる疑問を呈していたが、これはこれで良いのではないかとも思う。多くの人が身近に仏像に親しみ、また、そこから人それぞれに感興をえることはけっして悪いことではない。

 ここは、行けばいつも去りがたく、帰り道を辿りつつまた近々来ようと思う。関西にいるときは、奈良国立博物館がぼくにとって同様な心地よい居場所である。

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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