大和古仏探訪

京阪神を中心に内外の古仏についていろいろと書いてみたいと思います。

三大微笑

<鏡>さんから以下のご意見がありました。ありがとうございます。実に、よく観察されていますね!

【三大微笑】
法隆寺釈迦三尊と同じように、この救世観音も金箔の剥離の具合が表情に本来無いものを付け加えて見る者に誤解を与えています。原始的な顔とか野生の表情とか、異様さが言われているのを聞いたことがあります。どんな品格のある顔も、口の周りを黒く塗ってみれば、昔の漫画で典型的なヒゲの濃いドロボーのおじさんの顔になります。さらにこの写真でいえば顔の向かって左半分が明るすぎるのです。それが口の周りの暗さを強調するのです。
試しに、左半分を隠して、比較的暗いお顔の右半分と口元を一緒に見てみると違和感がないばかりか、本来の慈悲の表情が現れます。これは原始的な印象からくる、呪ったり、呪われたりとは無縁の表情です。中宮時の弥勒菩薩のように金箔が完全に無くなってしまえば印象は随分と違うでしょう。本来の造形は近づいて凝視しなければ解らないこともあります。世界の三大微笑は斑鳩だけでそろいますね。

テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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